アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
豹変とホントの気持ち
「忘れ物ない?」
もう一度室内を見渡して、私は頷いた。
一緒に部屋を出て、ホテルの駐車場に向かう。
私は来た時と同じように電車で帰るつもりだったのだけど、
三神さんが車で送ってくれると言うので甘えてしまった。
平日の通勤時間帯を過ぎたとはいえ、人の多い駅と電車を思い浮かべるだけでうんざりしまったからだ。
それに――。
そうすれば、あと少しの間、一緒に居られるから。