アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
軽く食事をしながら、私はふと気になった。
私の事、いくつだと思ってるんだろ。
ずっと年下扱いされてるような気がするし。
「あの、三神さん」
「何?」
「私の事、何歳くらいだと思ってるんですか?」
「俺と一緒くらいじゃないの?」
「う……」
その通りですけど。
「俺、見かけに騙されるほど馬鹿じゃないよ?」
この人、本当に一つしか違わないのかな。
凄い年上な感じがするなぁとため息をついていると
「他には?」と話しかけられた。
「え?」
「色々聞きたい事あるんじゃない?」
ある。
あり過ぎてどれを聞いたらいいかわからないくらいある。
もっと三神さんの事を知りたいから。
でも、まずは。
「何でも聞いていいよ」
「じゃあ、とりあえず確認したいんですけど」
「何?」
「三神さんってドSですよね」
ぶっと吹きだした後、三神さんは大笑いしている。
そんなに笑わなくても……。
真面目に聞いたのになあ。
笑い声も素敵だからいいけど……。
「俺も今日まで知らなかったんだけどね」
くすくす笑ってるし。
「プロフィールに属性:ドSって追加しなきゃいけないなあ」
なんか嬉しそう。
「沙理のせいだよ」
ニコニコしながら三神さんは「責任取れよ?」と言った。