アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
食後のコーヒーを持ってソファーに座る。
テレビをつけると三神さんの声が流れてきた。
出演してるアニメが放映される時間だった。
三神さんは私の横に座って、画面に合わせて喋ってくれる。
(うわぁ……)
私はその横顔をみつめた。
大好き。
好きな気持ちが溢れて抑えられない。
「どうかした?」
覗き込んで来る三神さんに私は告げた。
「三神さん、大好き」
「大好きです」
少し目を丸くした三神さんは
「俺も大好きだよ」
と微笑んでくれた。
「沙理ってさ」
三神さんが私を抱き寄せながら
「ドMだよね」と囁く。
さっきの会話を思い出して笑ってしまった。
「三神さんのせいですよ」
「わかってるよ」
三神さんはにやりと笑う。
「責任取らなきゃね?」
私は甘くて優しいキスに身を委ねる。
我ながら馬鹿みたいに単純過ぎて呆れちゃうけど。
一度認めてしまったら止められない。
友樹やぷう太達の顔が浮かんでも、揺るがない。
また会いたい。
また、絶対に会いに来る。
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