アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】

福岡で生まれ育った私は人ごみが苦手だ。

数年来ていなかったが、東京は相変わらずだった。
見渡す限り人だらけで目が回る。

人波に流されそうになりながら何とか品川へ。
駅から歩いて、予約していたホテルに着くと丁度チェックインの開始時刻だった。

会場から少し離れたホテルを選んで正解だった。
品川駅からすぐとは思えない静けさに田舎者の私はほっとする。

とにかく狭いのと人が多いのが嫌だったので、奮発してクラブフロアの部屋を予約したのだが、それもまた大正解だった。

クラブラウンジも静か、部屋も静かで広い上、バスルームはシャワーブース付き。

すっかり満足した私はベッドに足を投げ出して寛いだ。
そして、ふと時計をみる。

「やばっ」

美容室の予約時間まで少ししかない。
慌てて部屋を出て美容室へ向かった。



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