アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
もう限界だよと手を引かれて寝室に連れて行かれた。

広いベッドは初めての夜のようにほんのり蒼白く光って見える。

昼間とは全然違うキスに目眩がする。
あっという間にバスローブを脱がされて三神さんの腕の中でされるがままになる。

自分でもびっくりするほど抵抗なく受け入れて、しがみついていたのだけど。
三神さんは私を抱き締めたまま動こうとしない。
でも、中でだんだん大きくなってきて、じっとしてられなくなる。

「動かないで」  
   
三神さんの腕が震えてる。

「三神さん?」

名を呼ぶと中でさらに硬くなって脈動を感じる。
思わず腰を引いてしまうと手首を強く掴まれた。

「俺、だめかも」

「え?」

三神さんの長い指が私の頬や唇をなぞる。

「沙理が可愛過ぎて、好きで好きでおかしくなりそうだよ」

「きっと滅茶苦茶にしちゃうよ」

どんどん声が低くなっていく。 

「でももう遅いよね」

私を見つめる瞳にあの夜のゆらめきが戻る。

「沙理が俺の腕の中に戻って来てしまったんだから」

それに、と唇が触れそうな距離で三神さんがつぶやく

「沙理は俺のものだから」

贈ったネックレスのプレートが首元で揺れる。

そう。

私は三神さんのもの。
その覚悟でまた戻ってきたの。

もう三神さんは何も言わない。
ただ、私に自分のしるしを刻み続ける。
3ヶ月間、ずっと焦がれていた波が私を包む。
  
  毎晩夢をみたの
  優しいキスでも柔らかい抱擁でもない
  激しくて、一方的に与えられるだけの
  信じられないほどの快楽を

渇いた身体に熱を注がれて、忘れていた快楽を引きずり出される。
何回も、何回も。


凄い。
こんなに感じるなんて。
自分の身体じゃないみたい。
何回イっても全然足りない。
もっと欲しい、と思った瞬間。

突然、真っ暗になった。
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