アラサーだって夢をみる【12/23番外編追加】
私の居場所
夜が明けたことにも気がつかなくて、ずっと抱き合っていた。
肌越しに感じる鼓動が心地いい。
「やりすぎちゃったよ、ごめんね、大丈夫?」
頬にキスしてちょっと待っててと三神さんがベッドから出て行く。
その背中をぼんやり見つめながら、人はそんなに都合よく狂ったりできないのだと悟った。
私はちゃんと私のままだったから。
「俺、世良と違って、もう落ち着いたはずなんだけどなぁ」
ミネラルウォーターを手に戻ってきた三神さんがぼやくように言う。
渡されたボトルの冷たい水が美味しくて、ごくごく飲んでいたら、三神さんも同じように飲んでいて。
同じタイミングで、はぁー、と一息ついて顔を見合わせて笑って。
三神さんは少し話そうか、と私を腕の中にすっぽり包んだ。
大好きな声で世良さんのことや三神さんの事をたくさん聞かせてくれた。
世良さんがどれだけ遊びまくっているのか、日本中にセフレがいるとか、三神さんにずっと言い寄っていて困ってる…とか。
好きな役や作品、苦手なキャラ、私の推しキャラはもちろん気に入ってると言ってくれた。
あとは、ベルちゃんのことを少し。
里親募集しているところで偶然見つけて、一目惚れしたのだと言う。
「俺、一目惚れするタイプだったんだなぁ」
しみじみそう言うのがおかしくてくすくす笑うと三神さんも笑う。
私もぷう太に一目惚れだったことを教えて、ぷう太達のことを話して。
優しい声と語りが気持ちよくて、だんだん眠気に勝てなくなってきた頃、
三神さんもそろそろ寝ないとね、とベッドに潜り込んだ。
おやすみ、とキスをして暖かい腕の中で眠りにつく狭間に
「俺もぷう太君たちに会いたいな」
耳元で囁かれた気がしたけど、眠りに落ちる方が早くて、それが何を意味するのか考えることはできなかった。
肌越しに感じる鼓動が心地いい。
「やりすぎちゃったよ、ごめんね、大丈夫?」
頬にキスしてちょっと待っててと三神さんがベッドから出て行く。
その背中をぼんやり見つめながら、人はそんなに都合よく狂ったりできないのだと悟った。
私はちゃんと私のままだったから。
「俺、世良と違って、もう落ち着いたはずなんだけどなぁ」
ミネラルウォーターを手に戻ってきた三神さんがぼやくように言う。
渡されたボトルの冷たい水が美味しくて、ごくごく飲んでいたら、三神さんも同じように飲んでいて。
同じタイミングで、はぁー、と一息ついて顔を見合わせて笑って。
三神さんは少し話そうか、と私を腕の中にすっぽり包んだ。
大好きな声で世良さんのことや三神さんの事をたくさん聞かせてくれた。
世良さんがどれだけ遊びまくっているのか、日本中にセフレがいるとか、三神さんにずっと言い寄っていて困ってる…とか。
好きな役や作品、苦手なキャラ、私の推しキャラはもちろん気に入ってると言ってくれた。
あとは、ベルちゃんのことを少し。
里親募集しているところで偶然見つけて、一目惚れしたのだと言う。
「俺、一目惚れするタイプだったんだなぁ」
しみじみそう言うのがおかしくてくすくす笑うと三神さんも笑う。
私もぷう太に一目惚れだったことを教えて、ぷう太達のことを話して。
優しい声と語りが気持ちよくて、だんだん眠気に勝てなくなってきた頃、
三神さんもそろそろ寝ないとね、とベッドに潜り込んだ。
おやすみ、とキスをして暖かい腕の中で眠りにつく狭間に
「俺もぷう太君たちに会いたいな」
耳元で囁かれた気がしたけど、眠りに落ちる方が早くて、それが何を意味するのか考えることはできなかった。