恋愛小説のススメ
その夜、あたしは全く眠れなかった。



どうしたらいいのか分からなくて。


食欲も無かった。





大丈夫……。


明日優くんに聞けば分かることだよね?


きっと何か理由があったんだよ……。


大丈夫……。




そしてあたしは眠りについた。










頭痛い……。


今何時だろ……。



時計を見ると、長い針が10、短い針が7を指していた。


7時……50分。


えっ!




あたしは急いで飛び起き、制服に着替えてリビングに向かった。


「何で起こしてくれなかったのよ!」

「何度も起こしたわよ。時間ないんだから早く食べちゃいなさい。お弁当ここに置いておくわね。」

「いらない!行ってきます!」



あたしはテーブルの上のお弁当をカバンに入れ、玄関に走った。










8時28分


ギリギリセーフ。




「楓、おはよう。」

「あっ、夏美、未来、おは……。」


あたしは後ろを振り向いた。



「ちょっと、ひどい顔!どうしたの?」

「えっ、そんなにひどい?いや……ちょっといろいろありまして……。」



しばらくして先生が来て、今日も1日が始まった。
< 10 / 21 >

この作品をシェア

pagetop