桜くんの魔法
――――…



類はにこっと笑って、



「おしえない。」



あたしの耳元でささやいて来た。


「…っ」



きゃぁぁ…


今のだめだよ。


あたし、倒れちゃう。


たぶんあたしの顔絶対赤いっ!!


ドキドキ…


胸が、ドキドキが止まらないっ…

「顔あっかっ!!くくっ!」


恥ずかし過ぎる。


「赤くなんかないっ!!」



―――――…


…こんな、ちっぽけなことで


喜んだり、



ささいな行動でさえドキドキしちゃう。
























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