桜くんの魔法




きぃ分かりやすすぎ。



あたし恋愛経験ないけど、



そのくらい分かるんだから。



でも、はるかなんだか寂しそうな


顔してなかった…?



「そ、そうなんだあ~。あは、あはは…。」


気のせいかな。


とりあえずきぃのはるかに対する感情

を知ったあたしは、



「きぃ、よかったね!!」


と言ってみた。



そしたらきぃ顔真っ赤にして。



「なっ!!やめてよ!!優~。」



「何~?」



なるかは分かってない様子。


はるか鈍感だなあー。


そんなことより、


きぃも好きな人いたんだな。



きぃ上手くいってほしい。


きぃは小さい頃からの友達だし、


どんな時でもあたしを支えてくれる、


だからこそ頑張って欲しい。



「きぃ、応援してるから…。」



あたしは聞こえるか聞こえないくらい


の声で言った。


< 8 / 21 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop