桜くんの魔法
きぃ分かりやすすぎ。
あたし恋愛経験ないけど、
そのくらい分かるんだから。
でも、はるかなんだか寂しそうな
顔してなかった…?
「そ、そうなんだあ~。あは、あはは…。」
気のせいかな。
とりあえずきぃのはるかに対する感情
を知ったあたしは、
「きぃ、よかったね!!」
と言ってみた。
そしたらきぃ顔真っ赤にして。
「なっ!!やめてよ!!優~。」
「何~?」
なるかは分かってない様子。
はるか鈍感だなあー。
そんなことより、
きぃも好きな人いたんだな。
きぃ上手くいってほしい。
きぃは小さい頃からの友達だし、
どんな時でもあたしを支えてくれる、
だからこそ頑張って欲しい。
「きぃ、応援してるから…。」
あたしは聞こえるか聞こえないくらい
の声で言った。