愛を待つ桜
最早、ストップをかけるものは何もなくなった。
聡は、夏海の髪を解くと、指に絡め、唇に寄せる。
以前は背中まであったストレートの黒髪が、今は肩を覆う長さだ。彼女の何も手を加えていない漆黒の髪が、聡は大好きだった。
熱い吐息で頬を撫で、彼女の髪をかき上げると、軽く耳たぶを噛んだ。
夏海は唇を噛み締め、縋りつくように聡を掴む指に力が籠もる。
そんな些細な仕草すら彼が見逃す事はなかった。
ふたりはキスを繰り返しながら、次第にそれは激しさを増していく。
夏海の指が上着から離れ、聡の首に回された。彼はそれを待っていたかのように、上着を脱ぎ、力任せにネクタイを解くと後ろに放り投げた。
おずおずと、夏海の手は聡のシャツのボタンを外し始める。
それは彼が教えたこと。3年前、彼女の手を取り自分の胸元に持って行った。
男の服を脱がす行為に、夏海の指は震え、頬は真っ赤に染まっていた。
今も、彼女の指は震えている。
それだけでもう、聡の理性は1万光年彼方に飛んで行きそうだ。
夏海の白い首筋に唇を這わせるものの、トレーナーではそれ以上進めないのがもどかしい。
仕事中と同じくブラウスを着ていたなら、彼は間違いなく引き裂いていただろう。
聡は、夏海の髪を解くと、指に絡め、唇に寄せる。
以前は背中まであったストレートの黒髪が、今は肩を覆う長さだ。彼女の何も手を加えていない漆黒の髪が、聡は大好きだった。
熱い吐息で頬を撫で、彼女の髪をかき上げると、軽く耳たぶを噛んだ。
夏海は唇を噛み締め、縋りつくように聡を掴む指に力が籠もる。
そんな些細な仕草すら彼が見逃す事はなかった。
ふたりはキスを繰り返しながら、次第にそれは激しさを増していく。
夏海の指が上着から離れ、聡の首に回された。彼はそれを待っていたかのように、上着を脱ぎ、力任せにネクタイを解くと後ろに放り投げた。
おずおずと、夏海の手は聡のシャツのボタンを外し始める。
それは彼が教えたこと。3年前、彼女の手を取り自分の胸元に持って行った。
男の服を脱がす行為に、夏海の指は震え、頬は真っ赤に染まっていた。
今も、彼女の指は震えている。
それだけでもう、聡の理性は1万光年彼方に飛んで行きそうだ。
夏海の白い首筋に唇を這わせるものの、トレーナーではそれ以上進めないのがもどかしい。
仕事中と同じくブラウスを着ていたなら、彼は間違いなく引き裂いていただろう。