オオカミ君とウサギちゃん。
青空。
青く晴れ渡った空のした、

俺は不良にいちゃもんを付けていた。

「そこ、通行の妨げなので退いてくれませんか?」

朝から道端でたまってんじゃねーよ

たくっ、アホはやだね

「はぁ?んだよ1年。なめてんのか?」

刺激をしないように言ったつもりだったが、怒らせてしまったらしい。

短気だな、こいつ…

「なんだ?無視してんのか?こいつ、おい!なんとかいえよ!」

仕方がない。ここは冷静にいこう。ここでキレたら今までの苦労が無駄になる。

「いえ、ただ邪魔なんで退いてくれませんか?って言っただけですよ?」

「どくか、ガキ、」

ピキっ

今の一言でキレる寸前の俺。


てめぇもガキだろ!

ちっ、キレるな、キレるなよ俺!

「はっ、こいつ黙ったぞ」

そう言ってゲラゲラ笑い出す不良達。

あーーーーイライラするこいつら、

「退けって言ってんだから、素直に退けよ…ちっ」

「あぁ?てめぇ、今舌打ちしただろ」

「いいえ?」

やべ、聞こえてたか…小声で言ったつもりなんだけど、

そして俺はあっという間に回りを囲まれ、逃げ道はなくなった。
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