Game Over
「あ、大丈夫です。あの、今...」
「そう、良かった。
‐‐‐もう一限目始まっているわ。
吉野さんが倒れた貴女を見て、
あわてて近くの登校中の生徒に
先生を呼ぶ様に
頼んでくれたみたい。」
私、倒れたのか。
とその時初めて分かった。
「吉野さんに
ちゃんとお礼言いなさいよ。」
私は「はい」と二文字で返すと、
それ以上先生と話すことも無くなり、
私はベットに丸くなりながら考えていた。
どうしてラスボスが
夢の中に二回も出てくるの。
私がやった事が
そのまま夢に出てきているのも可笑しい。
倒れた時の変な違和感も
どうかと思う。
グラリとした、けど普通の揺れ方とは
また少し違う、そんな揺れ方。
夢は妙に現実味があったし、
今でもはっきり覚えている。