Game Over
サッと携帯を鞄に直し、
ベットに丸くなる。
【 ガラッ 】
「起きてる…かな?」
どう答えようか迷ったけど
「はい、」
と答えると先生が
「そう。二限から出れるかしら?」
私はベットから足をだして
誰かが用意してくれていたのか、
床に居座っていた
上靴に足を入れながら話す。
「大丈夫です。二限からは出ますね。」
「じゃあ、
担任の先生には
ちゃんと伝えているからね。
お大事に」
先生がそう話している間に
私はドアの方に歩み寄り、
「はい。失礼しました。」
小さく会釈して、
保健室から出た。
「まーりっ!」
突然名前を呼ばれて、
聞こえた方に
反射的に身体を向ける。
「南!」
南が両手を
バアッとしながら立っていた。