Game Over
☠ 第二章 ☠
【 ピーンポーン 】
「あ、吉野です」
少しの沈黙。
「はーい」
声が聞こえ、すぐに
接続されていた
インターホンは切られた。
下野と書かれた表札を
なんとなく見つめていたけれども、
あまりにも
出てくるのが遅かったので
もう一度インターホンを
鳴らそうとすると、
麻里が家から出てきた。
「おはよー」
「おはー」
「麻里、
また朝からゲームしてたの?
にしては今日はやけに
家から出てくるのが
遅かったじゃない。」
そう言うと麻里の
曇っていた表情が明るくなり、
「それがね!
ラスボスまで遂に行ったの!!」
パァッと顔を明るくし、
言う麻里につられて私も思わず微笑む。
「へえええ、
それで遣りまくってたって訳」