Game Over
私は近くで登校していた
女子3人に声をかけ、
学校に居る先生にこの事を
伝えてもらうように言った。
✝✝✝
私は一限の授業に
まるっきり参加せず、
保健室で居る麻里の事を考えていた。
授業が終わることを
告げるチャイムが鳴った瞬間、
私はすぐに階段を駆け下り、
保健室へ直行した。
保健室をノックしようと
試みたとき、
ドアに人影が映り、思わず隠れた。
なんとなく、だけど。
保健の先生との
会話が終了したのか、
ドアが開いた。
私に背を向けている
麻里に声をかけると
突然名前を呼ばれて、
びっくりしたのか
こっちへ振りむいた。
「南!」
両手をバアッとしながら
「『南!』じゃないよ。
心配したんだからねっ」
と言い、手を腰に回して
麻里の顔を覗き込んだ。