Game Over
「麻里のお母さん...
これって大丈夫なの...?」
私は不意に
そんな事を言ってしまった。
「あ...」
えっと...と続けようと
したら麻里のお母さんが、
「大丈夫...か。
大丈夫...じゃないよね、
これは......」
麻里のお母さんが同意して
私は言って大丈夫なのかな...?
なんて思ってしまい、
「これ、病院で診てもらった方が
いいんじゃないかな...?」
なんて事を言ってしまった。
「病院...。
確かに。」
麻里のお母さんは何かを納得したのか
「病院ね、そうだ、病院だわ。
南ちゃん、救急車を呼びましょう!」
私は不覚にも「え...」
と言いそうになったけど、
麻里のお母さんの事なんだから
その方が良いんだって今回は
ちゃんと理解して、
私は1階に駆け足で戻ってリビングにある
固定電話から119番に電話をかけた。
✝✝✝
【 ピ...ピ...ピ...ピ... 】
病院の規則正しい音
しか聞こえない。