Game Over
「そう...よね!
麻里のお母さんだってゆーのに
麻里の友達に励ましてもらってて
どーすんのかしら...。
ありがとうね、南ちゃん」
なんとなくだけど、
麻里のお母さんが笑って見えた。
束の間。
手術中の蛍光色が消えた。
【 ウィィィィィィィィィィン 】
機械音の中でも静かな分類に
入る様な音で、手術室の扉が開いた。
担当医であろう先生が
こっちに歩いてくる。
麻里のお母さんは
それを見た瞬間、パッと立ち
先生の方へ体を向けた。
「あの...
先生......」