裏表ラバーズ
やっと学校が終わり、ルンルン気分で教室を出ようとしたが、
『りぃちゃん…』
女の子に声をかけられ踏み出した足を引っ込めた。
「んーと、美樹ちゃんだよね?どうしたの?」
『その…』
言いづらそうに俯き、眉間に皺を寄せていた。
私はポンッと美樹ちゃんの肩に手をおき、
「何か、あったんだよね?聞かせてくれる…?」
相手を安心させるためにニコッと優しく微笑んだ。
ホッとしたのか美樹ちゃんも私の目をちゃんと見て何があったか話してきた。
『ここ1週間、帰りの電車で…チ、チカンにあうの。』
「チカン?…それで?」
『最初は気のせいかなって思ってたんだけど、毎日触られてて…』
スンッと鼻をならし美樹ちゃんは泣いていた。
「分かった。私と一緒に帰ろう?何かあったら直ぐに私に言って?大声で「この人痴漢です!」って言ってやるんだから!」
私は胸の前で握り拳を作った。
『ありがとう、りぃちゃん。』
ーーーーーーー
ーーーー
ーー
美樹ちゃんと一緒に帰ったが結局チカンにはあわず、
『ごめんね、りぃちゃん…。』
「いいよ、いいよ。念のため明日も一緒に帰ろうね。」
『うんっ!ありがとう、りぃちゃん。心強いよ。』
「じゃあ、またね。」
そう言い、美樹ちゃんを無事に自宅まで送り、自分はまた電車に乗って帰る事にした。
…ーーそれを哉琉、ケン、朔也の3人に見られていた事を知らずに。
,
『りぃちゃん…』
女の子に声をかけられ踏み出した足を引っ込めた。
「んーと、美樹ちゃんだよね?どうしたの?」
『その…』
言いづらそうに俯き、眉間に皺を寄せていた。
私はポンッと美樹ちゃんの肩に手をおき、
「何か、あったんだよね?聞かせてくれる…?」
相手を安心させるためにニコッと優しく微笑んだ。
ホッとしたのか美樹ちゃんも私の目をちゃんと見て何があったか話してきた。
『ここ1週間、帰りの電車で…チ、チカンにあうの。』
「チカン?…それで?」
『最初は気のせいかなって思ってたんだけど、毎日触られてて…』
スンッと鼻をならし美樹ちゃんは泣いていた。
「分かった。私と一緒に帰ろう?何かあったら直ぐに私に言って?大声で「この人痴漢です!」って言ってやるんだから!」
私は胸の前で握り拳を作った。
『ありがとう、りぃちゃん。』
ーーーーーーー
ーーーー
ーー
美樹ちゃんと一緒に帰ったが結局チカンにはあわず、
『ごめんね、りぃちゃん…。』
「いいよ、いいよ。念のため明日も一緒に帰ろうね。」
『うんっ!ありがとう、りぃちゃん。心強いよ。』
「じゃあ、またね。」
そう言い、美樹ちゃんを無事に自宅まで送り、自分はまた電車に乗って帰る事にした。
…ーーそれを哉琉、ケン、朔也の3人に見られていた事を知らずに。
,