【短編】ロック☆チョコレート
「中山奏弥なんか見て、頭でも打ったの?」
「…打ってない」
自分でもそう思う。
てゆうか、いっそのこと頭でも打っていた方が良かったかも。
「未歩(ミホ)?もしかして中山奏弥のこと……」
「い、言わないで!」
「好きなの?」
言わないでって言ったよね!!?
言わないでって言ったのに…!
ほんと意地悪~っ!
ぶぅと頬を膨らませているあたしの頭を撫でながら「そっかそっか」と怪しくわらう女王様。
…何がそっかそっかよ。
そんな言葉じゃ片付かないっつーの!