【短編】ロック☆チョコレート


「好きなのよね?」


「……うん、たぶん」



この美姫の顔……

絶対悪いこと考えてる。



「じゃあ話して来なさい、よっ!」


「きゃ!」



ドンッ!と肩を彼女に押されると誰かの胸に勢い良くぶつかった。


目を開けると
誰か男の子の胸がすぐ目の前に。


やな予感……



「…………」

「…………」



やな予感的中!

な か や ま そ う や だ !


逃げ出したいけど、
本当に本当に!今すぐ逃げ出したいけど。


――… 彼の瞳に〝また〟捕まった。


…動けない。

そう、それはまるで魔法。


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