【短編】ロック☆チョコレート
図書室に入ると辞書を本棚に納す。
辞書のコーナーは一番上だから、脚立を使わないと届かない。
「…俺がやる」
「ううん!いっぱい運んでもらったから、今度はあたしがやるよ」
ギシギシ言う脚立。
古いからか壊れているからかは知らないけど、すごい揺れる。
…危ないかも。
「おい大丈夫か…?」
「大丈夫っ!」
喋ってくれるようになった事は大変嬉しいんですが、今は話しかけないで下さい。
危ないんです!
「って…きゃあ!」
「あっ、おい!」
バタバタ!バサバサ!
落ちた!
……けど、痛く…ない?
あれ?