【短編】ロック☆チョコレート
あたしは君が好き。君もあたしが好き。
それじゃダメなの?
「中山奏弥の意気地無し!!」
――… 意気地無し…。
「あたしが好きなんでしょ?なら全てを捨てでもこの手を奪ってよ…っ。そして、誰からも取られないようにしっかり掴んでてよ!」
好きって。
人を好きになるってそうゆうことでしょ?
だって、あたしはあなたを誰からも奪われたくない。
あなたの隣に並びたい。
目を見開いている彼に背を向けてあたしは泣きながら走り出した。