【短編】ロック☆チョコレート
階段を勢い良く駆け降りると下駄箱のところで誰かにぶつかってしまった。
高木くんっ……
「南!?」
「ごめん、チョコレートはあげられない」
「いや、そうじゃなくて…!」
「じゃあね」
聞きたくない。
同情なんて要らない。
――… 欲しいのはあいつのトクベツ。
高木くんを無視して靴に履き替えるとまた走って家に帰った。
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