【短編】ロック☆チョコレート
ピンポン、ピンポン!
軽快に鳴ったチャイム。
リクが出るだろうからそのまま部屋に居た。
けど、
突然のノック音にビックリした。
だ、誰!?
「――…えっ」
…中山奏…弥?
どうしてココに居るの?
「入ってい?」
「…………」
い、良いわけないでしょう!?
女の子の部屋だよ!?
…でも、頷いてしまったのは惚れた弱み。
テーブルを挟んで彼はあたしの前に座った。
「唇どうしたの?」
唇の端、ケガしてるよ?
「ユウに殴られた」
ユウって……高木くんに?