【短編】ロック☆チョコレート
そういえば、高木くんとも話してる姿を見た事ないような……
「幼なじみなのにどうして教室では話さないの?」
「あいつが幼なじみって事を隠したいって」
わけわかんねぇよなって高木くんは笑った。
……丁度その時、中山奏弥のギターの音が会場に響いた。
その音を聴いた時
あたしの世界が息を止めた。
――… ドキドキドキ。
一瞬で、胸がいっぱいになった。
カラフルな色が頭の中に飛び散る感覚。
ワクワクって言葉がぴったり。
息をするのも苦しい。
……こんなの生まれて初めてだ。
すごい―――…