【短編】ロック☆チョコレート
あ、ありえなーいっ。
ありえないありえないありえない!
「ありえないっつーの!」
ベッドの上で手足をドタバタして叫ぶと力尽きる。そして恐らく真っ赤であろう顔を枕にうずめた。
…うひゃー……
やだ、どうしよう。
久しぶりに恋したか?あたし。
困ったなぁ。
何が?って、とりあえず困った。
恋愛だなんていつぶりよ。
「…………」
で、でも!
もしかしたら勘違いかもしれない。
あたしがドキドキしているのは音楽のせいで、別にあいつにドキドキしてるんじゃないかもしれないじゃない。
「…とりあえず寝よう」
明日、起きたら
どうかあいつを忘れてますように。