俺はもう猫じゃない!
着いたのは百貨店やファッションビル、映画館などが集まる大きな繁華街だった。

駅の改札を通ればすれ違う様々な人たち。

色々な顔、歩き方、ファッション。

街は良い。 歩いたぶんだけいろんな発見がある。

俺は街を歩き回った。




「 …………なんだあれ?」

真正面にあるビルとビルを繋ぐ横断歩道の回りに人だかりができていた。

何かの撮影?

暇だし、見てみるか…。


『すっごいスタイルいいね!どこのモデルだろ!?』

『わたし知ってる!たしか、モデルの赤崎香也(カヤ)だよ!』


赤崎香也?
知らん。

…しかし、女みたいな顔してんな。

俺よりたぶん身長低いし。


でも、結構有名みたいだし、写真撮って湖都に送ろう。


俺はポケットから携帯を取り出して、
自由にカメラの前でポーズをとる赤崎香也を写した。



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