俺はもう猫じゃない!
俺の発言に目の前の審査員は驚いたように目を丸くしていた。


鳩が鉄砲をくらったようだ。

「つまり、柏木くんの将来ビジョンは、片思いの彼女のことで………」



「いっぱいです。」


俺は完全に開き直っていた。すると、審査員が笑い出した。


「柏木くん!君、面白いね!ありがとう。とても楽しい最終審査だったよ!」

< 28 / 65 >

この作品をシェア

pagetop