俺はもう猫じゃない!

「………ん?」

き、気がついた!!

「よかった、気がついて。大丈夫ですか?風邪ひきますよ?」

男の子は私の呼びかけを無視して、じっと私を見てきた。
え…?なに?私の顔になにかついてるの…?
よくよくみると目を開いた彼は緑色の目をしていて、とても端正な顔をしていた。
もしかして外国人?私の言葉が通じないの?

「アーユーオーケイ?う〜ん…どうしよう…」

やっぱり大家さんを呼びにいこう。
そう思った瞬間、男の子は私の腕を力強く引っ張った。

「うわっ!え!?ちょっと…!」

「……………湖都……!!!!」

そして私はなぜか男の子に抱きしめられていた。
ていうか、今、湖都って言わなかった!?

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