俺はもう猫じゃない!
山吹 銀…。
「うわー!湖都!ハンバーグつくってるじゃん。食べてもいい?」
銀は勝手に冷蔵庫をあさり始めて、さっきラップにかけておいたハンバーグを見つけ出した。
「ちょっと!それ秋につくったハンバーグだよ。っていうか、元猫ならキャットフードじゃないの?」
「俺もう猫じゃないから!」
そう言って銀は真剣な顔で私に迫ってきて、私を壁においやった。
「ちょ!ちょっと!なに!?」
「…………。」
銀は黙り込んで私をじっと見つめる。
濡れる髪からシャンプーのいい匂いが鼻をかすむ。
「湖都。」
「……え?」
「これからよろしく頼む!」
は…?
銀はいきなりニヤリと笑った。
嫌な予感がする…
こいつ、もしかして…
「うちに住む気……!?!?」
「うん」
「で、でていけ〜〜〜!!!」