俺はもう猫じゃない!
「秋になんて言えば…」
「銀だって言えばいいじゃん。」
「ばか!信じるわけないじゃん。秋は結構現実主義なんだから。」
「じゃあ親戚っていえば?」
「それいい!じゃああんたは今日から家出してきた私の親戚ってことで。絶対私の話を通してね」
「りょうかい。あ、湖都おかわり。」
気付けば銀はハンバーグとごはんと味噌汁を、ちゃっかり食べ始めていた。いつの間に…。
「はい、どうぞ。じゃあ私つかれたからもう寝るね。おやすみ」
「おやすみー。」
銀はご飯つぶをつけた顔でにっこり笑っている。なぜかそんな姿に胸がキュン……いや気のせいだ!
まったく明日からどんな生活になってしまうのかな……
ほんとに不安だ。