俺はもう猫じゃない!
猫と暮らす。
「……………ん………」
次の日私はいつものように携帯のバイブレーションで目が覚めた。
遮光カーテンの隙間からもれた光が天井にあたり、今が朝だということをぼんやりと理解する。
もう朝か。なんだか今日はいつもより布団からでたくないな…。
私はぽかぽかの布団から中々抜け出せず、寝返りをうった。
「うわ…!…え!?」
寝返りをうつと、目の前にひろがったのは男の胸板だった。
「なんで銀が私のベッドにいるの!?」
だからいつもより布団がぽかぽかしてたのね!?
「ちょっと!起きて!銀!」
「う…………ん〜」
そういえば猫だったときも私のベッドで寝てて、起こしても起きなかったような…。