HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]
「ん~」
変わったことかぁ
なおちゃん....彼が現れたことが一番変わったこと
「なおちゃんが、ちょくちょくあたしの前に現れるようになった」
雄ちゃんは驚いてあたしの顔を見てきた
ゆっくりゆうちゃんのほうに振り向くと、未だに目を大きく見開いてるゆうちゃんの表情
「あいつ、千紗ちゃんにあってるのか」
何やら一人で考え込んでしまったゆうちゃん
そのまま数分会話がなかった
「なおちゃんがね?あたしに“お前は絶対俺のところへ帰ってくる”っていってきたの。あたし意味が分からなくて...」
ほぼあたしの独り言になっていたけど、この時だけは雄ちゃんが過剰に反応した
「直人は自分が良ければ手段を選ばないやつだからな、本当に気をつけろよ?絶対に俺らに連絡しろよ?絶対だからな!」
珍しくゆうちゃんの口調が強くなった
そんなに怖い人なんだろうか、なおちゃんの怖さをまだ分かってないあたしには想像ができなかった
あの時あんなにゆうちゃんに言われたのに、連絡しなかった
あの時の約束をあたしは平気で破ったんだ
どうしてもあたしはあきちゃんもゆうちゃんも家族も裕美もはるもBlue Birdの面子もBlack Birdのみんなも守りたかった
「もう寝ようか、体覚めちゃうから」
いつもの優しい口調に戻ったゆうちゃん
中へ戻ってゆくゆうちゃんの背中をずっと見つめていた
あの時はごめんね....
布団に戻ってゆっくり瞼を閉じた
変わったことかぁ
なおちゃん....彼が現れたことが一番変わったこと
「なおちゃんが、ちょくちょくあたしの前に現れるようになった」
雄ちゃんは驚いてあたしの顔を見てきた
ゆっくりゆうちゃんのほうに振り向くと、未だに目を大きく見開いてるゆうちゃんの表情
「あいつ、千紗ちゃんにあってるのか」
何やら一人で考え込んでしまったゆうちゃん
そのまま数分会話がなかった
「なおちゃんがね?あたしに“お前は絶対俺のところへ帰ってくる”っていってきたの。あたし意味が分からなくて...」
ほぼあたしの独り言になっていたけど、この時だけは雄ちゃんが過剰に反応した
「直人は自分が良ければ手段を選ばないやつだからな、本当に気をつけろよ?絶対に俺らに連絡しろよ?絶対だからな!」
珍しくゆうちゃんの口調が強くなった
そんなに怖い人なんだろうか、なおちゃんの怖さをまだ分かってないあたしには想像ができなかった
あの時あんなにゆうちゃんに言われたのに、連絡しなかった
あの時の約束をあたしは平気で破ったんだ
どうしてもあたしはあきちゃんもゆうちゃんも家族も裕美もはるもBlue Birdの面子もBlack Birdのみんなも守りたかった
「もう寝ようか、体覚めちゃうから」
いつもの優しい口調に戻ったゆうちゃん
中へ戻ってゆくゆうちゃんの背中をずっと見つめていた
あの時はごめんね....
布団に戻ってゆっくり瞼を閉じた