HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]
病院へ着くと、あきちゃんは看護婦さんに遊の病室を聞きに行った
その間あたしは、ゆうちゃんに支えながら椅子に座った
ずっと涙を流してるあたしの背中をさすってくれていた
遊は、どうして襲われたの?
襲ったのは誰?なおちゃん?
違う、なおちゃんじゃない
だってなおちゃんは、遊のことを気にいってくれてたじゃん。だから、だからなおちゃんは違う
そうだよね?なおちゃん
遊はきっと無事、遊はへらへら笑ってるはず
病室へ行けば、“なにないてんだよ、俺ピンピンしてるよ”って笑いながら言ってくれるはず
「行くぞ、千紗」
あたしの背中をさすってくれていたゆうちゃんと変わってあきちゃんがあたしを支えた
あきちゃんにしっかり手を握られて、遊が待つ病室へ足を進めた
「千紗、大丈夫?」
裕美が後ろからあたしに話しかけてきた
「...大丈夫」
本当は大丈夫じゃない、大丈夫じゃないけどこれ以上とり乱すのはやめといたほうがいい
だって、きっとあきちゃん達だって戸惑ってるはず
あきちゃんが一番、責任を感じてると思うから
だから、あたしは笑う
笑える範囲で笑う
もう涙は流さない、手で涙をぬぐってあきちゃんに微笑んだ
「もう大丈夫」
そう言ってあきちゃんの手を握った
力強く......
その間あたしは、ゆうちゃんに支えながら椅子に座った
ずっと涙を流してるあたしの背中をさすってくれていた
遊は、どうして襲われたの?
襲ったのは誰?なおちゃん?
違う、なおちゃんじゃない
だってなおちゃんは、遊のことを気にいってくれてたじゃん。だから、だからなおちゃんは違う
そうだよね?なおちゃん
遊はきっと無事、遊はへらへら笑ってるはず
病室へ行けば、“なにないてんだよ、俺ピンピンしてるよ”って笑いながら言ってくれるはず
「行くぞ、千紗」
あたしの背中をさすってくれていたゆうちゃんと変わってあきちゃんがあたしを支えた
あきちゃんにしっかり手を握られて、遊が待つ病室へ足を進めた
「千紗、大丈夫?」
裕美が後ろからあたしに話しかけてきた
「...大丈夫」
本当は大丈夫じゃない、大丈夫じゃないけどこれ以上とり乱すのはやめといたほうがいい
だって、きっとあきちゃん達だって戸惑ってるはず
あきちゃんが一番、責任を感じてると思うから
だから、あたしは笑う
笑える範囲で笑う
もう涙は流さない、手で涙をぬぐってあきちゃんに微笑んだ
「もう大丈夫」
そう言ってあきちゃんの手を握った
力強く......