HAZE GRASS 〜かすみ草〜[完]
あたしの隣だなんて...


後ろを振り向くと、あきちゃんは怒ったような顔であたしを見ていた


きゃ―――怖いよぉ


でも知らないもん!あきちゃんだって美奈子ちゃんとラブラブしてるじゃない


「自己紹介するね!羽柴 千紗です!何とでも呼んでください」

「水無月 昂、昂って呼んで」


昂君、さっきと同じだ


「うん!昂君よろしく」

「俺は...周りからなんて呼ばれてる?」

「千紗って呼ばれてるよ」

「じゃー千紗で!よろしくな」


ずっと話してて分かった、昂君は離してるとそこまでcoolじゃない


話す時は明るくて、楽しい


そして笑うと出来るえくぼがあきちゃんと似ていた


あたしはえくぼフェチなのかもしれない


でも、えくぼある子って可愛い!


「千紗」

「あっ、あきちゃん!...と美奈子ちゃん」


何で美奈子ちゃんも一緒なの?


しかも何で腕組んでるの?


「腕組まないで!」


あきちゃんの腕に絡まってる美奈子ちゃんの腕をあきちゃんから離した


「てか、お前どこか行けよ、友達いねぇのかよ」

「なっ!失礼ね、友達ぐらいいるわよ」


美奈子ちゃんは怒ったように頬をふくらました


美奈子ちゃんは可愛いと思う、だから余計に心配なんだ


だって、あたしかわいくないし、性格もよくないから


美奈子ちゃんに負けちゃいそうで怖いの...


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