ランデヴー
<終わりの始まり>
あの日陽介と会社で別れ話をしてから、1週間が経った。
陽介との関係をどうすればいいのか突破口を見付けられないまま、淡々と過ぎる毎日。
今日こそは、今日こそは……と1日1日を思い詰めて過ごしながら、私はどうしてもメールすら打つことができずにいた。
その一方で、もしかしたら連絡が来るかもしれないと淡い期待に胸を焦がす。
家に1人でいると、鳴らない携帯を握り締めて絶望感に襲われた。
寂しさに身を震わせながら涙を流す眠れない日々は、私には陽介がいないとダメなんだと思い知らせるだけだった。
加えて、倉橋君とのことが更に私の頭を悩ませていた。
彼とはあれから何事もなかったかのように接しているが、変わったことと言えば何かと私を気にかけるようになったことだろうか。
あの一件以来何か吹っ切れたのか、私への気持ちを隠さなくなった。
ただ、それでも陽介のことには全く触れてこない。
そんな倉橋君にどう接していいかわからず、私は意識的に避けるようになっていた。
陽介との関係をどうすればいいのか突破口を見付けられないまま、淡々と過ぎる毎日。
今日こそは、今日こそは……と1日1日を思い詰めて過ごしながら、私はどうしてもメールすら打つことができずにいた。
その一方で、もしかしたら連絡が来るかもしれないと淡い期待に胸を焦がす。
家に1人でいると、鳴らない携帯を握り締めて絶望感に襲われた。
寂しさに身を震わせながら涙を流す眠れない日々は、私には陽介がいないとダメなんだと思い知らせるだけだった。
加えて、倉橋君とのことが更に私の頭を悩ませていた。
彼とはあれから何事もなかったかのように接しているが、変わったことと言えば何かと私を気にかけるようになったことだろうか。
あの一件以来何か吹っ切れたのか、私への気持ちを隠さなくなった。
ただ、それでも陽介のことには全く触れてこない。
そんな倉橋君にどう接していいかわからず、私は意識的に避けるようになっていた。