ランデヴー
「そこ、倉橋君の席だよ」
「え、マジ!? 少し待ってみようっと」
楽しそうに椅子をクルクル回しながら、彼女はしばらくそこに居座ることに決めたようだ。
「で、ゆかりは? 最近どうよ?」
「オヤジくさい聞き方しないでよ」
「オヤジとか言うな」
佐和子は同期だけど4年制卒なので、私より2つ年上だ。
でもものすごく馬が合うと言うか、気が合うと言うか。
佐和子もそう思ってくれているみたいで、入社当初から何だかんだと仲良くしてくれていた。
「で? いつも通りの関係が続いてる訳?」
「んー。まぁ、ね……」
食べ終わったお弁当箱を片付けながら、歯切れ悪く答える。
陽介との関係は、最初は佐和子にも内緒の恋愛だった。
でも私の行動を怪しんだ彼女に詰め寄られ、そして心配してくれる彼女に対して秘密を抱えるということへの罪悪感から、口を割らざるを得なくなったのだ。
それを知ったからといって、佐和子は決して周囲に漏らしたりする人じゃないし、信頼しているからこそ話したのだが。
当然のように、最初は猛反対された。
「え、マジ!? 少し待ってみようっと」
楽しそうに椅子をクルクル回しながら、彼女はしばらくそこに居座ることに決めたようだ。
「で、ゆかりは? 最近どうよ?」
「オヤジくさい聞き方しないでよ」
「オヤジとか言うな」
佐和子は同期だけど4年制卒なので、私より2つ年上だ。
でもものすごく馬が合うと言うか、気が合うと言うか。
佐和子もそう思ってくれているみたいで、入社当初から何だかんだと仲良くしてくれていた。
「で? いつも通りの関係が続いてる訳?」
「んー。まぁ、ね……」
食べ終わったお弁当箱を片付けながら、歯切れ悪く答える。
陽介との関係は、最初は佐和子にも内緒の恋愛だった。
でも私の行動を怪しんだ彼女に詰め寄られ、そして心配してくれる彼女に対して秘密を抱えるということへの罪悪感から、口を割らざるを得なくなったのだ。
それを知ったからといって、佐和子は決して周囲に漏らしたりする人じゃないし、信頼しているからこそ話したのだが。
当然のように、最初は猛反対された。