ランデヴー
そんな人目を忍ぶ関係を時々寂しく感じることはあっても、この選択は間違いではなかったと思っている。


そのお陰で、私達は誰からも見咎められることなくここまで来られたのだから。



運ばれてきた蕎麦は本当に美味しくて、陽介と一緒だから余計にそう感じるのか、私は「美味しい」を連発していた。


陽介はそんな私を優しい眼差しで見つめ、微笑んでいた。
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