花は野にあるように
ここでのんきに牛丼を食べてる場合じゃないよっ!


僕、すぐに先生の所へ行かなきゃダメじゃないっ!


だけど、いったいどう謝ればいいんだろう?


取り返しのつかない事なのに。


先生の事を考えて、僕はまた気分が重くなる。


黙り込んで、そこに立ち尽くす僕の手から、近寄ってきたリョクがテイクアウトしてきたビニール袋をそっと取り上げてしまう。


そうして、トンッと肩を押されて僕はその場でたたらを踏んだ。


「とりあえず、今はまだ何にも考えなくていいから。
先ずは食おうって。」
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