花は野にあるように
野望って、どうしてっ!


「僕が何に憧れていたっていいじゃないっ!
いいよ、頑張って大きくなって、すぐにリョクの事なんて見下ろしてやるんだからねっ!」


僕の理想に、そんなにニヤニヤ笑わなくってもいいじゃない。


「ん。
楽しみにしてる。
しかし………ミキ、そんな野望持っていたのか。」


「だから、野望じゃないってーっ!」


卵をご飯とかき混ぜていた手を止めて、僕はリョクを睨む。


「ゴメン。
ついうっかりミキの顔の下にシュワルツネッガーの身体がついてるトコ想像してしまって、な。」
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