花は野にあるように
どうして、そんな方向で想像してしまうのっ!


「それだと、なんか変なコラージュじゃないっ!」


そう文句を言う僕に、リョクは急にやわらかく微笑んだ。


「良かった。
もう、いつものミキだな。」


え?


「いつもの………って?」


「ん。
さっきまで、自分がどんな顔をしてたか解ってないだろ?
ものすごく思い詰めた顔してたんだぞ?」


お箸を持ったままの手で、リョクは僕の頬に触れてくる。


「真っ青で、こわばって。
んな状態でヤマゲンのトコになんて行かせられない位に、な。」
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