花は野にあるように
僕は文化祭の事を考えながら頷く。


「それじゃさ、この菊を助ける為にちょっとした外科手術的な処置をすれば大丈夫だと思う。
品評会だとさ、接ぎ木をそんな上でやるってのは花のすげ替えを疑われるからあり得ないけどさ、そうじゃないならいける筈だしな。
その為に必要なものはミキに用意してもらったし、準備も出来てる。
これが動物だったら、首が折れてるだなんて一刻を争う事態だったけどさ、幸い俺達が面倒見てるのは我慢強い植物だからな。
いつも愛情たっぷり注いでくれてるミキの事を待っていてくれてるさ。」
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