花は野にあるように
昔、大好きだった物語の登場人物達の事を話しながらもリョクの手はよく働いて、使った道具や辺りに散った葉や茎を次々に片付けていく。
僕もボンヤリしないように手を出して手伝ったんだけど、リョクのスピードには全然ついていけなくて、割り箸を握っている間にリョクの手はほとんどの片付けを終わらせていた。
「ん。
こっちは終わった、と。
割り箸はやっぱり廃棄かな。
薬、使ってあると有機肥料には向かないもんな。」
僕が手にした割り箸を見ながらリョクはそう言って、手にしたビニール袋を広げてくれる。
僕もボンヤリしないように手を出して手伝ったんだけど、リョクのスピードには全然ついていけなくて、割り箸を握っている間にリョクの手はほとんどの片付けを終わらせていた。
「ん。
こっちは終わった、と。
割り箸はやっぱり廃棄かな。
薬、使ってあると有機肥料には向かないもんな。」
僕が手にした割り箸を見ながらリョクはそう言って、手にしたビニール袋を広げてくれる。