花は野にあるように
居ても立ってもいられなくなって、僕は上着を手に取った。


もしかしたら、まだ誰か先生が残っていれば学校へ入れてもらえるかもしれないし。


ちょっと様子をみて、大丈夫そうなら帰ればいいんだよね。


あ、でも、大丈夫じゃなかったらどうすれば良いんだろう。


部屋を出かかっていた僕は、ふと湧いたその疑問に立ち止まってしまう。


僕にはリョクみたいな技はないし。


そもそも、どんな道具を用意すればいいのかも判らないし。


どうすれば。


………そうか!


判らないなら、聞けば良いんだよね。
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