花は野にあるように
「お前の上司がヅラ課長って呼ばれてる事を、局長にバラしたのはお前だって課長に吹き込んだって良いんだぜ?」


リョクがなんだかよく判らないことを言うと、おじさんの顔からみるみる内に血の気が引いて、気の毒なぐらいに真っ青になってしまった。


「な、何者だっ!お前はっ!」


引きつった表情で叫ぶおじさんを無視して、リョクは駅員さんの方を見た。


「んっと、こっちもガッコあるしさ、おっさんも役所に行かなきゃだろうしさ、示談の方向でいきたいんだけど……って、なんだ藤森さんじゃん。」
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