花は野にあるように
それにな、とリョクの言葉は続いた。


『今日みたいな視界の悪い夜に風が強い時ってのは、思いもよらない所から意外な物が飛んできてしまって大怪我する危険があるんだから、ミキに外出許可は出せないな。
今夜は家から出ないでいろって。
ま、それでも俺の所へ夜這いに来たいって言うんなら大歓迎して迎えに行って、泣くまで可愛がってやるけど?』


そう言いながら電話の向こうでキシシと笑うリョク。


電話の向こうに手が届くなら、ポカポカ叩いてやりたいかも。


んもうっ!


絶対に僕の事、からかってるだけだよねっ!
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