花は野にあるように
『ミ、ミキッ!
反応するとこ違うだろっ!
泣かない………って!』
ひぃひぃと、苦しそうな声で途切れがちにリョクは言う。
「な、どうして笑うわけ?
僕、可愛がられて泣いたりしないよ?」
だいたい、いじめられてるんじゃなくて、可愛がられて泣いちゃうのっておかしいじゃない。
泣かせてるんなら、可愛がっていないよね?
なのに。
『ぶぶっ!』
電話の向こうからは盛大に吹き出す音が聞こえてきた。
『あのさ、ミキ?
可愛がられて泣くってさ、状況として見たことないか?
例えばさ、ビデオとか、DVDとか………?』
反応するとこ違うだろっ!
泣かない………って!』
ひぃひぃと、苦しそうな声で途切れがちにリョクは言う。
「な、どうして笑うわけ?
僕、可愛がられて泣いたりしないよ?」
だいたい、いじめられてるんじゃなくて、可愛がられて泣いちゃうのっておかしいじゃない。
泣かせてるんなら、可愛がっていないよね?
なのに。
『ぶぶっ!』
電話の向こうからは盛大に吹き出す音が聞こえてきた。
『あのさ、ミキ?
可愛がられて泣くってさ、状況として見たことないか?
例えばさ、ビデオとか、DVDとか………?』