花は野にあるように
そんな風にまだまだいっぱい心配してくれるリョクに。


「うん、大丈夫だって。
お弁当だって、ちゃんと潰されないように満員電車だとしても頑張って守るよ?
リョクに、ぺったんこになっちゃったロールサンドを食べさせるような事にはならないように身体を張って頑張るからね?」


電話だからリョクには見えないんだけど、ぎゅっと、握りこぶしを作って僕の決意を伝えたのに。


『………ミキ?
俺が心配してるのって、別に弁当だけの事じゃないんだぜ?』


リョクからは、小さな溜め息とそんな反応が返ってきた。
< 1,095 / 1,416 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop