花は野にあるように
「リョクの胸を借りちゃったら、本当に泣いちゃうからいい。」


すっごく胸がいっぱいだったけど、僕は頑張って首を振って泣き出さないようにガマンした。


そして、気になっていた別の事へと気持ちを向ける。


「水上げが上手くいったのは、昨日のリョクの処置が成功したからだと思うんだけど、昨日の嵐をどうやって乗り越えたの?」


だって、昨日帰るときにはあんなドラム缶なんてなかったんだし。


いったい誰が運んできたの?


いつ、この菊の為に重い思いをしてまで行動してくれたんだろう?


疑問だらけだよ。
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