花は野にあるように
関係者以外立入禁止って書かれてある看板の横を通り過ぎて、僕達はおじさんと駅員さんの後に付いていった。


おじさんはなんだかしゅんとした感じで、駅員さんにおとなしく付いていく。


「よしよし。さっき脅したのが効いてるみたいだな。」


リョクがそう呟きながら満足そうに頷いてる。


そういえば、さっきリョクが言ってたのって何の事だったんだろう?


「ねぇ、リョク?さっき、おじさんに一体何を言ったの?」


僕がそう尋ねると、リョクはすっごく可笑しそうな表情になって、僕の耳に口を寄せた。
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